派遣の求人 ～貿易事務ってどんなお仕事？～

このようなご質問をいただくことがあります。
当社KMDSがご紹介するお仕事のなかで、もっとも多いのが貿易事務職。
20代から60代まで、さまざまな年代のさまざまなご経歴の方が活躍しています。
ここでは事務職のなかでも専門性の高い「貿易事務」というお仕事について、いろいろな観点からご紹介します。

このような疑問が解消されて、貿易事務のお仕事にさらにご興味をもっていただけたら嬉しいです。

貿易事務とは、どんなお仕事なの？

もし貿易をいっさいしなかったら、わたしたちの生活は成り立ちません。
食べ物も生活用品も医薬品も、それらを作る原材料やエネルギーも、その多くが海外から輸入されています。そして自動車や自動車部品、半導体などの電子部品、鉄鋼、食品などが輸出されています。

輸出入ともに、海外の関係先との交渉や連絡をはじめ、多くの書類作成や通関などの手続きが必要です。

• 貿易契約の締結、受発注、お金のやりとり
• 輸送手段(船か飛行機か)の選定と確保
• 貨物の梱包や検査
• 保険の手配
• 貨物の出荷や到着の通知、必要な書類の作成
• 通関業者や輸送業者（船会社や航空貨物代理店）との連絡や手続きなど

本当にさまざまな事務処理があり、多くの人がかかわっています。
その一つ一つが貿易事務のお仕事であり、わたしたちの生活に身近で欠かせないお仕事なのです。

貿易事務員が働く場所は、どんなところ？

貿易事務員が働く場所も、実にさまざまです。

• 貨物船が入出港する港の埠頭
• 貨物飛行機が発着する空港
• 貨物が保管される物流倉庫
• 商社、メーカー
• 船会社、航空会社、代理店、フォワーダーやNVOCCと呼ばれる物流会社

などがあります。
都心の高層オフィスで働く人もいれば、コンテナターミナルのオフィスで働く人もいます。

貿易事務員になるには、資格やスキルが必要なの？

貿易事務は専門性の高いお仕事ですが、例えば医師や看護師のように絶対に必要とされる資格はありません。ただし、通関士・国際複合輸送士、貿易実務検定などの関連資格は、知識や能力を証明するのに役立ちます。

とくに通関士のお仕事は、通関士資格を持っている人に限定した求人も少なくありません。

また、貿易事務に限られることではありませんが、多くの事務作業はエクセル、ワード、専用システムを用いて行われますので、基礎的なパソコン操作能力は必要です。

データ入力作業が多い職種では正確性や注意力が求められたり、トラブル発生時の柔軟な対応力を必要とされる場面もあります。そのほか貿易事務は国内外の多くの人がチームワークで進めることが多いので、そのような環境への適性も必要です。

求められる英語力はどのくらい？

貿易事務には高い英語力が必要だと考えてチャレンジを諦める方がいらっしゃいますが、実は貿易事務のお仕事の多くは、それほど高い英語力を必要としません。

もちろん海外の業者と英語を駆使して交渉するお仕事ならば相当の英会話スキルが必要ですが、そうではない貿易事務の多くは、必要な情報を書類やメールから正確に読み取ったり書き込めれば大丈夫なのです。

「英語にアレルギーがなければOK」とか、「英語力は必要ありません」と書かれた貿易事務の求人広告があるのは、そうした理由からです。

ただし求人広告に「TOEIC 500点程度」などの条件が記載されている場合は、TOEICのスコアや業務で英語を使用した経験(例：英文メール作成など)、または留学経験などがあれば英語力を証明しやすいでしょう。

未経験でも貿易事務員になれる？

専門的であり、限られた時間で多くの処理をこなす貿易事務は、経験者に限定した求人が多いのが実状です。
しかし、どんなお仕事でも、はじめは誰でも未経験者です。
貿易事務に興味を持っているのなら、ぜひチャレンジしてみましょう。

とくに20代～30代前半くらいであれば、データ入力や簡単な書類作成から始められる貿易事務のお仕事を見つけるのは、それほど難しくありません。

貿易事務のお仕事には正社員・契約社員・派遣社員など、さまざまな雇用形態の求人がありますので、仕事内容が限定される派遣社員で始めてみて業務に慣れ、経験者の仲間入りをしてから正社員の求人にチャレンジするなどのキャリアプランも考えられます。

また結婚・育児・介護・休職からの復帰などライフステージの変化に合わせて、自分に合った雇用形態を選べるので、幅広い年代の方が活躍できます。

貿易事務は、わたしたちの生活に欠かせない、やりがいのあるお仕事です。
そして、ご紹介してきたように貿易事務のなかにも、実にさまざまなお仕事があります。
そのなかの一つを長く続けてゆるぎない専門性を身に着けたり、複数の貿易事務職を経験して幅を広げたりと、さまざまなキャリアプランがあるのも貿易事務の魅力です。

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